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管理栄養士のコラム「 ’’一人一人のいのち輝く毎日の食事’’」6

◯夏の毎日ごはん

そろそろ梅雨明けの宣言が聞けそうな日が続きますね。この後、夏の猛暑がやってくるかと思うとげんなりしますが、暑さ対策の一つとして、食べ物で「体の熱を取る」ことや「夏冷え」の対策ができるとしたら覚えておいて損はないですね。

私たちの体は、普段食べているもので出来ていますから、体調や精神にも実は食べ物が影響しています。「毎年夏には食欲がなくて」「素麺ばかり食べている」「冷たいもので体を冷やして過ごしている」などの方、そして「秋に入るとなぜか不調が続く、疲れが取れない」という方などは、自分が食べている食べ物について、一度止まって見られることもオススメです。

漢方養生の考え方が分かりやすいので、今回はその観点から食材とレシピの紹介をしていきます。夏の暑さは体に熱をため疲れや不快感を招きます。その場合「涼性」の食べ物を取り体を冷やすことを心がけましょう。同時に冷房や冷たいものを体に取り込むことで起きる夏冷えは、胃腸などの消化器系の働きが弱り、余分な水分もたまりやすく体はさらに冷えを感じます。その場合「温める」食べ物と、「余分な水分」を体外から出す食材を使うことを推奨しています。

◯体の「熱を取る」食べ物:きゅうり、とうがん、ニガウリ、トマト、なす、セロリ、もやし、スイカ、メロン、キウィの夏野菜と、その他、豆腐、春雨、麦、蕎麦、そうめん、わかめ、かに、ミント、緑茶

◯「余分な水分を出す」食べ物:きゅうり、とうがん、とうもろこし、香り野菜、豆類、そば、海藻、あさり、しじみ

◯「体を温める」食べ物:かぼちゃ、にら、ねぎ、にんにく、生姜、赤唐辛子、青じそ

◉体の「熱を取る」簡単レシピ

<夏野菜のせ冷奴>2人分

なす1本はヘタをとり縦半分に切って薄切りにする。塩小さじ1/2杯をふって手早く揉みぎゅっと絞ってアクを出し、水でサッと洗って再び絞る。

きゅうり1本は薄い輪切りにして塩小さじ1/2杯をふって軽く揉み、しんなりしたら水で洗い水気を固く絞る。

ミョウガ1個は縦半分に切って横に薄切りにする。

④①〜③の野菜と削り節少々を合わせ、しょうゆ小さじ1杯であえる。

絹ごしどうふ1丁を器に盛り付け、④を乗せて出来上がり。

*冷えすぎが気になる場合は、唐辛子や生姜のみじん切りをプラスすると良い

<春雨とかに缶のサラダ>2人分

春雨(乾燥)20gは熱湯に2〜3分浸して戻し、食べやすく切る。

大根3cmは皮をむき、きゅうり1/2本と共に長さ3cmの細切りにする。

かに缶50g入り1缶は軟骨を取り除く。

④ドレッシングは酢大さじ1ごま油、しょうゆ各大さじ1/2を混ぜて、①〜③の材料と混ぜて出来上がり。

◉体の「余分な水分を出し、体を温める」簡単レシピ

<とうがんとニラのスープ>2人分

とうがん150gはワタと種を除いて薄く皮をむき、一口大に切る。

ニラ1/4束万能ネギ2本は長さを1cmに切る。

鶏ガラスープの素大さじ1/2とお湯2と1/2カップを合わせる。

④鍋にごま油小さじ1ニンニクみじん切り小さじ1を入れて中火にかけ、香りが立ったら豚ひき肉50gと②の万能ネギを加えて炒める。全体に油がまわったら、しょうゆ大さじ1/2を加えてサッと炒め、③のスープを加える。

⑤沸騰したらアクを取り、とうがんを加えてやわらかくなるまで煮る。②のニラと生姜のすりおろし少々を加え、塩少々コショウ少々で調味する。

暑くて疲れやすい時に、食事の準備は面倒と思いますが、この時期だから出回る食材に感謝して、簡単レシピを活用してみてください。肉中心のこってりした料理や、味が濃く絡みの強い料理などは体に熱を発生させやすく逆効果と言われています。体の調整能力を最大限にあげる食事をすることで、夏の暑さを乗り切りましょう!

執筆者:管理栄養士井上わかこ

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