MRI検査について

MRIとは、磁石を使った安全で、かつ全身を検査できる有用な画像検査法です。
安全性については、X線・CT検査と異なり放射線を使わないため放射線被爆がなく、人体に対し無侵襲の検査です。そのうえ当院のMRIは開放的なワイドオープン型のシステムなので、圧迫感・閉塞感が少なく、閉所の苦手な方や小児・ご高齢の方でも安心して検査が受けられます。また他のMRI装置より音が静かで、消費電力の少ない環境に優しい装置です。

有用性については、X線やCTでは評価困難な、軟骨・筋肉・靭帯・血管などを映し出し、さまざまな方向から断層撮影することができるため、整形外科の多くの疾患・外傷の確実な診断と適切な治療方針の決定に有用かつ必要な検査です。例えば椎間板ヘルニア、変形性関節症、関節軟骨病変、腫瘍病変、筋肉・靭帯損傷、半月板損傷などの病状診断、また疲労骨折などのスポーツ障害の早期診断や重症度判定にも有用です。また整形外科以外にも症状のない初期の脳梗塞の早期発見などにも有用な検査です。

MRI検査の流れ

MRI検査は、放射線による被曝がなく、痛みもなく安全な検査です。しかし、検査時間が40分〜50分と長いので事前に御手洗いなどを済ませて検査室にいらしてください。
検査中は、カメラとインターホンで常時見守っているので途中で気分が悪くなった場合は合図をしてください。また、「コンコン」と工事現場のような音が聞こえますが、異常ではありませんのでご安心ください。

MRI検査料

MRIは医療保険適応のため、検査料金は医療保険の負担割合により異なりますが、約2,000円〜5,000円です。
ご不明な点がございましたら、スタッフまでお尋ねください。

MRI検査問診票

注意事項

MRIは強い磁場を利用して検査しますので次の注意事項をお守りください。

  • 心臓ペースメーカを装着している方は検査することができません。
  • 過去に手術や事故などで体内に金属が埋め込まれている場合はお申し出ください。
  • 妊娠中の方、閉所恐怖症の方はお申し出ください。
  • 検査室へは金属性のものは持ち込むことができませんので外してください。

検査室へ持ち込めないもの
メガネ・鍵・ヘアピン・アクセサリー類・ベルト・安全ピン・クリップ・財布・時計入れ歯、補聴器・エレキバン・カイロ・湿布薬・ニトロダーム・定期券・携帯電話、キャッシュカード・クレジットカード・診察券・カラーコンタクトレンズなど