今回は、私が行っている活動についてお話します。
私はパラ水泳に関わっていきたいと思いがあります。
そして現在、視覚障がいのある水泳選手のサポートを行っています。
すべてのきっかけは、
以前、働いていた介護老人保健施設でのデイケア利用者さんとの何気ない会話です。
「ビアガーデンに行きたいけど、車椅子トイレが無いから行こうか悩んでいるの…」
「環境のせいで、やりたいことが出来ないなんて…」
私の中でこんな思いが生まれ、モヤモヤした日々を過ごしていました。
そんな時、人生で初めてパラリンピック(2021年東京)を観て、
障がいを持った方々が一喜一憂しながらスポーツを行っている姿に衝撃を受けました。
高校まで水泳部に所属していた私は、
「パラ水泳に関わりたい!」
と強く考える様になりました。
その後様々な出会いの中で私の思いは現実化し、
現在は視覚障がいの選手のサポート、タッピングを行っています。
タッピングとは、何かご存じですか?
視覚障がいのある選手に、壁が近づいてきたことをタッピング棒(長い棒)を使って伝えることです。
視覚障がいと言っても、「全盲」、「一部が見えている」、「光は分かる」などの見え方は、その選手によっても異なりますし、タッピングを行うタイミングについても選手ごとに異なる為、安全管理の為に見え方や、タッピングを行うタイミングについても選手とコミュニケーションをとりながら試行錯誤しています。

近頃は、パラ水泳のクラス分け(同程度の障がいの選手で競いあう為、その選手の障がいの状態を把握しクラスを決めること)やパラ水泳の地域の練習会にも参加しています。
それぞれ、身体障がい、視覚障がいなど異なりますが、その方の元々の状態を把握するところから始め関わっています。


診療でのリハビリテーションにおいても、患者さんの訴える症状に限らず、過去の怪我や症状・生活・環境など様々な視点から、患者さんの全体像を把握することに意識を向けています。
そのために、患者さんそしてスタッフとのコミュニケーションを大切にしています。
リハビリテーションは、ご自身のお体を見つめ直すきっかけにもなります。
是非、お話をお聞かせください!
執筆者:理学療法士 鈴木春菜
【水泳とは】パラリンピックの競技ルール・観戦ポイント|パラサポWEB より画像
を引用