膝を曲げると痛いと感じるときは、多くの場合炎症が起きています。膝の痛みが悪化すると、しゃがむ、階段を昇り降りする、正座をするといった日常動作に支障をきたすこともあり、お困りの方も多いでしょう。本記事では、膝を曲げると痛い原因と対処法について詳しく解説していきます。膝の痛みに日々悩まされている方や、病院を受診した方がいいのか悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。
膝を曲げると痛いのはなぜ?痛む場所ごとの原因と治療法
膝を曲げると痛む主な理由は、膝関節周囲の筋肉・靱帯・軟骨・滑液包などの組織に炎症が起きているためです。
膝関節周囲の炎症は、加齢による劣化や使いすぎ・衝撃による損傷・細菌による感染などが原因で起こります。
以下では痛む場所ごとの原因と治療法について詳しく解説していきます。どの部分に痛みを感じるかで考えられる疾患や対処法が異なりますが、痛む場所を正確に判別することが難しいときもあります。症状がひどい場合は自己判断せず、整形外科を受診しましょう。
膝の内側が痛い
膝の内側が痛い場合は、以下の疾患が考えられます。
疾患名 | 原因 |
鵞足炎 (がそくえん) | ランナーや中高年に多い |
変形性膝関節症 (へんけいせいしつかんせつしょう) | 加齢に伴う進行性疾患 |
半月板損傷 (はんげつばんそんしょう) | スポーツ外傷・加齢に伴って起こりやすい |
各疾患について以下で詳しく解説していきます。
原因①鵞足炎(がそくえん)
鵞足炎は、中高年の運動不足の人やスポーツをする10代などがなりやすい疾患です。膝の内側下方に位置する「鵞足」と呼ばれる腱の集まる部分に炎症が起きることで、膝の曲げ伸ばしの際に痛みが生じます。とくに坂道を下る動作や、階段を降りるときに強く痛みを感じるのが特徴です。
主な治療
- 安静
- アイシング
- ストレッチ(炎症が落ち着いた後)
- 消炎鎮痛剤の内服・外用
症状が軽ければ安静とアイシングで改善することもありますが、痛みが長引く場合は理学療法士の指導のもとでの運動療法が有効です。
原因②変形性膝関節症(へんけいせいしつかんせつしょう)
変形性膝関節症は、中高年の女性を中心に多く見られる慢性の関節疾患です。膝の関節軟骨がすり減ることで骨同士が接触し、痛みや腫れ・こわばりなどの症状を引き起こします。初期は立ち上がりや歩き始めに違和感があり、正座や階段の昇り降りが困難になることもあります。
主な治療
- 関節負担軽減のための運動療法
- 消炎鎮痛剤の内服・外用
- ヒアルロン酸注射
- 再生医療
- 重度の場合は手術も検討
軟骨の再生は難しく、早めに対応して進行を緩やかにしなければなりません。初期段階で治療することで、日常生活への影響を抑えることが可能ですが、自己流の筋トレや体重負荷の強い運動で無理に動かすと逆効果になることもあります。不安な場合は医療機関で診察を受けて、医師の指示に従いましょう。
原因③半月板損傷(はんげつばんそんしょう)
半月板損傷は、膝のクッションの役割をする半月板が損傷することです。膝の曲げ伸ばしや捻る動作に伴って、痛みや引っかかりを覚えます。内側だけでなく、外側の膝で痛みを感じることもあります。激しい運動や加齢により損傷しやすく、10代〜30代のスポーツ選手から40代以降の中高年まで、広い年齢層で多く見られます。
主な治療
- 安静とアイシングによる保存療法
- リハビリ(下肢の筋力強化や可動域訓練)
- ヒアルロン酸注射
- 手術(保存療法で改善しない場合など)
日常生活に支障をきたすレベルでなければ、保存療法を中心とした治療によって回復が期待できますが、断裂の程度が大きい場合は手術が必要です。
膝の外側が痛い
膝の外側が痛い場合は、以下の疾患が考えられます。
疾患名 | 原因 |
ランナー膝・腸脛靭帯炎 (ちょうけいじんたいえん) | ランナーや長距離歩行者に多い |
外側側副靱帯損傷 (がいそくそくふくじんたいそんしょう) | 外傷による靱帯損傷 |
外側半月板損傷 (がいそくはんげつばんそんしょう) | スポーツ外傷・加齢に伴って起こりやすい |
半月版損傷はすでに説明しているため、ここからランナー膝・腸脛靭帯炎についてそれぞれ解説します。
原因①ランナー膝・腸脛靭帯炎(ちょうけいじんたいえん)
ランナー膝・腸脛靭帯炎は、長距離を歩いたり走ったりする習慣のある人に多く見られ、膝の外側に炎症が生じます。とくに20〜40代のスポーツ愛好家に多く、膝の屈伸運動を伴う負荷が繰り返されることにより、腸脛靭帯が大腿骨の外側と擦れ合い、炎症を起こします。
主な治療
- 安静
- ストレッチ(太もも外側)
- 消炎鎮痛剤の内服・外用
運動量が多い方は、フォームの見直しやトレーニング強度の調整も検討してみてください。
痛みがなくなったとしても、急激に運動量を戻すと再発することもあるため、段階的なリハビリが必要です。脚の筋力がアンバランスなことも炎症の原因になるため、バランスを整えるトレーニングもします。
膝上が痛い
膝上が痛い場合は、以下の疾患が考えられます。
疾患名 | 原因 |
大腿四頭筋腱炎 (だいたいしとうきんけんえん) | 階段昇降やジャンプ動作で発症 |
膝蓋大腿関節症 (しつがいだいたいかんせつしょう) | 正座などで悪化する関節症 |
膝蓋前滑液包炎(しつがいぜんかつえきほうえん) | 膝蓋骨前方のの滑液包の炎症 |
各疾患の特徴や治療方法を以下で詳しく解説します。
原因①大腿四頭筋腱炎(だいたいしとうきんけんえん)
大腿四頭筋腱炎は、階段の昇り降りやジャンプなど関節に負担のかかる動作を頻繁に行う人、とくに運動習慣のある10〜30代の若者や、急に運動を始めた中高年に多く見られる疾患です。大腿四頭筋は太もも前面の大きな筋肉で、そこから膝蓋骨に付着する腱に繰り返し負荷がかかることで炎症を起こします。
主な治療
- アイシング(運動後・痛みが強いとき)
- 安静
- ストレッチや筋力トレーニング(炎症が落ち着いた後)
初期段階では安静と冷却が重要で、無理に動かすと悪化します。症状が落ち着いてきたら、筋肉の柔軟性と耐久性を高めるためのリハビリを行います。
原因②膝蓋大腿関節症(しつがいだいたいかんせつしょう)
膝蓋大腿関節症は中高年層に多くみられる疾患で、正座や階段の昇り降りなど、膝の屈伸が多い動作を繰り返す人が発症しやすい傾向にあります。膝蓋骨と大腿骨の間にある関節の軟骨が摩耗し、骨同士が擦れることで痛みや違和感が生じます。
治療方法は以下の通りです。
- 運動療法(膝に負担をかけない軽めの筋トレ)
- ヒアルロン酸注射
- 消炎鎮痛剤の内服・外用
痛みがまだあるうちは無理な運動を避け、医師や理学療法士の指導のもと、筋肉のバランスを整えるトレーニングが必要です。
原因③膝蓋前滑液包炎(しつがいぜんかつえきほうえん)
滑液包炎は、膝の曲げ伸ばしを頻繁に行う習慣(床に膝をつく作業など)や、スポーツによる慢性的な摩擦が原因で、膝上の滑液包に炎症が起きて痛みが生じます。腫れや熱感・皮膚の赤みを伴うことが特徴で、触れると痛みを強く感じることがあります。
主な治療
- アイシング
- 安静
- 抗炎症薬
細菌感染があると膿が溜まることもあり、その場合は抗生物質や穿刺排膿が必要です。膝に負担をかけないよう、工夫して生活することで症状が緩和されます。
膝下が痛い
膝下が痛い場合は、以下の疾患が考えられます。
疾患名 | 原因 |
膝蓋腱炎 (しつがいけんえん) | スポーツによるジャンプ動作が原因 |
膝蓋下脂肪体炎 (しつがいかしぼうたいえん) | 外傷や酷使が原因 |
各疾患の原因や治療方法を詳しく見ていきましょう。
原因①膝蓋腱炎(しつがいけんえん)
膝蓋腱炎は、ジャンプ動作や急停止を繰り返すスポーツ(バスケットボール、バレーボールなど)をしている10代〜30代の人に多く見られ「ジャンパー膝」とも呼ばれます。膝蓋骨と脛骨をつなぐ膝蓋腱に、過剰な負荷がかかることで発症することが多いです。
主な治療
- 運動制限と安静
- アイシングや物理療法による炎症の軽減
- 太ももの筋肉(大腿四頭筋)を中心としたストレッチや筋トレ
痛みを我慢して運動を続けると慢性化しやすいため、早めに診断を受けて運動制限を設ける必要があります。医師や理学療法士の判断で運動を再開できるようになります。
原因②膝蓋下脂肪体炎(しつがいかしぼうたいえん)
膝蓋下脂肪体炎は、長時間の正座やひざ立ち・膝への強い衝撃などによって、膝蓋骨のすぐ下にある脂肪体に炎症が起きて痛みが生じます。日常的に正座をする習慣のある40代以降の女性や、膝に強い圧迫を受けた経験がある人に発症しやすいとされています。
主な治療
- 安静
- 消炎鎮痛剤の内服・外用
- テーピングやサポーター
- 軽いストレッチや運動療法(炎症が落ち着いてから)
痛みを放置すると炎症が慢性化し、膝の曲げ伸ばしに長期的に影響を及ぼす可能性もあります。膝の形が変わって見えるほど腫れている、熱を持っているといった症状が見られる場合は、整形外科を受診しましょう。
膝の裏が痛い
膝の裏が痛い場合は以下の疾患が考えられます。
疾患名 | 原因 |
ベーカー嚢腫(のうしゅ) | 滑液がたまり膝裏にしこりができる |
関節リウマチ | 自己免疫疾患により関節に炎症が起こり、 膝裏にも痛みが出る |
半月板損傷 (はんげつばんそんしょう) | スポーツ外傷・加齢が原因 内外側だけではなく膝裏にも痛みが出る |
各疾患の原因や好発年齢などを、以下で詳しく見ていきましょう。
原因①ベーカー嚢腫(のうしゅ)
ベーカー嚢腫は40代以降の中高年に多く、変形性膝関節症や関節リウマチの合併症としても現れることがあります。膝関節の滑液が過剰に分泌されて、関節包の後方に溜まり、膝裏にしこりのようなふくらみや圧迫感を伴う痛みが出るのが特徴です。
主な治療
- 消炎鎮痛剤の内服・外用
- 症状がひどい場合は穿刺による排液や手術
嚢腫は自然に縮小するケースもありますが、歩行に支障をきたすほどの痛みが出る場合や、嚢腫が大きくなっている場合は、医療機関での適切な診断と治療が必要です。
原因②関節リウマチ
関節リウマチは30〜50代の女性に多くみられ、自己免疫の異常により関節に炎症が生じる病気です。膝関節にも炎症が起こりやすく、朝に強いこわばりや膝裏の痛みがある場合は、関節リウマチの可能性が疑われます。
主な治療
- 抗リウマチ薬(DMARDs)
- 生物学的製剤などの免疫抑制療法
- 理学療法による関節機能の維持
関節リウマチは進行性の疾患であるため、早期発見と治療が重要です。膝裏の痛みが続いたり、左右対称に関節が腫れていたりする場合は、リウマチ専門医の診断を受けましょう。
膝の皿まわりが痛い
膝の皿まわりが痛い場合は、以下の疾患が考えられます。
疾患名 | 原因 |
膝蓋靭帯炎 (しつがいじんたいえん) | 若年層のスポーツ選手に多い |
タナ障害 | 成長期の子どもや若年女性に多い |
以下で各疾患について詳しく解説していきます。
原因①膝蓋靭帯炎(しつがいじんたいえん)
膝蓋靭帯炎は、10〜20代のジャンプ動作を伴うスポーツをしている人(バスケットボールやバレーボール選手)に多くみられる炎症性疾患です。膝蓋骨と脛骨をつなぐ膝蓋靭帯に繰り返し負荷がかかることで発症します。膝のお皿の下部に鋭い痛みを感じ、ジャンプや階段の昇り降りで悪化しやすい傾向があります。
主な治療
- アイシング
- 安静
- 大腿四頭筋の柔軟性を高めるストレッチ
- スポーツ復帰前の筋力トレーニングとフォーム指導
痛みを放置するとパフォーマンスが低下するだけではなく、慢性炎症へ進行する可能性があるため、早期の対応が必要です。
原因②タナ障害
タナ障害は、膝関節内にある滑膜ヒダ(タナ)が厚くなり、膝蓋骨と大腿骨の間に挟まって痛みを生じる疾患です。成長期の子どもや若年女性に多く、膝の曲げ伸ばしや立ち上がったときに引っかかりを覚えたり、コリッという異音がしたりします。
主な治療
- 消炎鎮痛剤の内服・外用
- リハビリテーション治療(動作・運動指導)
- 症状が長期化する場合などは手術療法
軽症の場合は保存療法で快方に向かうことが多いですが、繰り返し再発するケースもあります。こうした場合は、手術が必要となることもあります。
膝が痛いときに今すぐできる対処法
ここからは、膝が痛いときに今すぐできる対処法を紹介していきます。
- 安静にする
- 冷やす・アイシング
- 温める
- ストレッチをする
- サポーターを活用する
膝の痛みを感じた際は無理に動かさないようにしてください。ここで紹介する方法はあくまでも応急処置です。強い痛みや腫れ・熱感がある場合は、自己判断せずに整形外科を受診し、医師の指導に従うことが重要です。
①安静にする
膝の痛みを感じたときに1番大切なのが「安静」です。痛みの原因となっている炎症や損傷を悪化させないためには、無理に動かさず、しっかり休めることが重要です。
疾患や症状に寄って安静期間は異なるため、以下に具体的な期間をまとめました。
原因 | 安静期間 |
軽度の筋肉疲労や一時的な炎症 | 1〜2日程度の短期間の安静で改善することが多い |
スポーツや転倒などによる捻挫・打撲 | 3日〜1週間程度、膝に負担がかからない姿勢で過ごすことが重要 症状の程度によっては専門医の診断を受けることが望ましい |
靭帯損傷や半月板損傷が疑われる場合 | 2週間以上の安静が必要になることもあり、専門医の診断を受けることが望ましい |
慢性的な関節炎などの持病がある場合 | 一時的な安静よりも、日常的に膝へ過度な負担がかからない生活習慣の見直しが必要 |
無理をすると症状が悪化するおそれがあるため、早い段階で適切な休養をとることが回復の第一歩になります。
②冷やす・アイシング
膝の痛みに対して最も基本的な応急処置は患部を冷やすことです。炎症が強いときは、まずは冷やしてみましょう。炎症を抑えて腫れや熱感を緩和する効果が期待できます。
患部を冷やす際は氷嚢や保冷剤をタオルで包み、1回15〜20分程度を目安に行いましょう。凍傷を防ぐため、直接肌に当てないようし、長時間同じところを冷やし続けないよう注意してください。
痛みが引かない場合は繰り返し冷却しながら経過を観察し、必要に応じて整形外科の受診も検討しましょう。
③温める
膝の痛みが慢性化している場合や、血流が滞って痛みや関節のこわばりが生じているケースでは、冷やすよりも温めるほうが有効な場合もあります。
入浴やホットパック(リハビリ用の加温パック)などで体を温めることで、筋肉の緊張を和らげてくれます。
温めることによって血流が促され、関節周囲の柔軟性が高まるため、慢性的な膝痛に対しても効果が期待できます。ただし、炎症や腫れがある状態では、温めると悪化する可能性があるため注意しましょう。
④ストレッチをする
ストレッチは膝痛が落ち着いたあとに行う、再発予防・リハビリのための方法です。
炎症がある段階で行うと痛みが悪化する可能性があるため、十分な安静期間を設け、痛みが落ち着いたタイミングで行うことが望ましいです。
ストレッチを習慣化することで、筋肉や関節の柔軟性を保ち、再発の予防に効果が期待できます。膝周辺や、脚を支える太ももなどの筋肉を伸ばすストレッチを行いましょう。ただし、すべての膝の痛みに適しているわけではないため、病態に応じた判断が必要です。症状がひどい場合は医師や理学療法士に相談して実施すると安心です。
⑤サポーターを活用する
サポーターは膝の安定性を高め、痛みを緩和する効果がある補助的なツールです。膝の痛みが強くても日常生活の中で階段の昇り降りや長距離歩行を避けられない場合は、サポーターをつけることもあります。
サポーターを使用することで歩きやすくなる一方で、長時間つけ続けると筋力が低下する恐れがあります。あくまでも膝に負担がかかることが予想されるときのみの使用にとどめましょう。
膝の痛みの根本的な改善には、筋力強化や姿勢の見直しも欠かせません。サポーターを使用しながら、適切な治療を受けることが大切です。
よくある質問(FAQ)
ここからは、膝の痛みに悩んでいる方々からよく寄せられる質問に回答していきます。受診のタイミングや対処法・膝の痛みがあるときの運動の可否などについて回答しているので、同じ悩みを持つ方はぜひ参考にしてみてください。
①膝の痛みが治らないときの受診目安は?
膝の痛みが数日経っても改善しない場合や、以下のような症状が見られる場合は整形外科を早めに受診しましょう。
- 膝に強い腫れや熱感がある
- 歩行や階段昇降が困難
- 安静にしても痛みが続く・悪化する
- 膝に引っかかり感や不安定さがある
これらの症状は靱帯損傷や半月板損傷・関節疾患の可能性があるため、専門医の診察を受けて適切な処置を受けることが大切です。
②階段の昇り降りで膝がズキッとする場合、今すぐできる対処法は?
階段の動作で膝が痛む場合は、膝蓋腱・大腿四頭筋腱や関節軟骨などに負担がかかっている可能性があるため、以下の対処法を実践してみましょう。
- 階段の使用を控え、できるだけエレベーターなどを利用
- 膝を冷やして炎症を抑える(1回15〜20分)
- サポーターを使用する
痛みが継続するようであれば、早めに整形外科を受診しましょう。
③膝に痛みがあっても運動は続けていい?
軽い筋肉疲労であれば運動の継続は可能ですが、炎症や靱帯・軟骨の損傷がある場合は運動を中止する必要があります。痛みが強いときに無理をすると、症状が悪化するリスクがあるため、判断に迷う場合は医療機関で相談してください。
基本的には痛みがあるときは安静にし、運動を再開する際は医師や理学療法士と相談したうえで、負担の少ない運動から再開しましょう。
④膝痛を予防・改善するストレッチや筋トレは何が効果的?
膝の痛みの予防には、太もも前面(大腿四頭筋)と後面(ハムストリング)の柔軟性と筋力強化が重要です。大腿四頭筋のストレッチやハムストリングのストレッチ、お尻の筋肉と太ももの筋肉を同時に鍛えるヒップリフトなどが効果的です。
筋トレは正しいフォームで行わないと、かえって膝を痛める原因にもなりうるため、自己流で負荷の高い筋トレは避けましょう。
⑤膝が痛い場合は整骨院・整形外科どちらに行けばいい?
膝が痛い場合、まずは整形外科を受診してください。整形外科ではレントゲンやMRIなどの画像検査を用いて、骨や関節・靱帯の異常を正確に診断することが可能です。
整骨院では国家資格を持つ柔道整復師による手技療法や電気治療が受けられますが、診断をつけることはできません。適切な治療を受けるためにも、まずは整形外科で検査と診断を受けることをおすすめします。
世田谷区・大田区でひざの痛みにお困りの方は田園調布長田整形外科
本記事では、膝を曲げると痛い原因と対処法について詳しく解説しました。膝の痛みは放っておくと悪化することもあり、早めの対応が重要です。
世田谷区・大田区エリアで膝の症状にお困りの方は、専門的な検査と治療が受けられる「田園調布長田整形外科」へご相談ください。
田園調布長田整形外科では、慢性的な膝の違和感や歩行時の不安定さ、スポーツによる膝の痛みなど、幅広い症状に対応可能です。整形外科学会認定の専門医による診察をはじめ、MRIや骨密度などの精密な検査、理学療法士による個別リハビリなど、総合的に膝の症状へアプローチしています。長引く痛みや日常生活に支障を感じている方は、早めの受診をおすすめします。