自分自身でケアすること、すなわち自分自身で世話する•面倒をみること、と定義されています。
•血圧や体重を測る
•疲れた日にはしっかり睡眠をとる、お風呂にゆっくり入る
•体を動かす、運動する
•深呼吸、腹式呼吸をする
•気分によって音楽を聴いたり、歌ったりする
•日記やSNSで今の気持ちを書いてみる
私たちは、無意識にもセルフケアしています。
セルフケアては、自分の身体と心に目を向け、自分自身を大切にすることなのです。
そもそも、怪我や身体的不調も軽いものでしたら、自然治癒力で治るものです。
身体がもともと備えている自己治癒するためのシステムが活発に働き、身体自身が身体を治してくれるのです。
ところが、こんなに素晴らしい機能があるにもかかわらず、私たちは忙しい日々の中、自分の身体や心よりも大切にせずに、この素晴らしい機能•自己治癒力を活かせなくなってしまいます。
そんな現代人の私たちには、自分の健康のために自分の生活習慣を管理し、意図的に主体的に行うセルフケアがとても大切なのです。
今回は、身体に対するセルフケアの一つ、ストレッチについて、理学療法士として大切なアドバイスをさせていただきます!
皆さまのストレッチ、誤解してませんか?
ストレッチは、身体のセルフケアとしてとても有効です。
ストレッチを行う上で、2つの大切なポイントがあります!
ポイント①
ストレッチは、左右同じように行なっていると、人間の身体の特性を十分に発揮できません!
ポイント②
柔らかい方をストレッチしましょう!
何と!
片方の筋肉ストレッチしたら、反対側の筋肉を縮める方向に動かす事で、より効果的なセルフケアとなるのです。
患者さんからお話しを聞いていると、「硬い方を頑張ってストレッチしています。」と言うお声を多く聞きます。
実は、硬い方をストレッチしてしまうと、逆効果なのです。
柔らかい方をストレッチしましょう!
そうすると、硬い方の筋肉も柔らかくなり、関節可動域が拡大する事が多いです。
さて、この2つのポイントについて解説します。
ストレッチして大変な方=負担をかけている
ということになります。
つまり、「ストレッチが大変」は、「筋肉を疲れている方向には動かしたくない」
と言う身体の反応なのです。
それなのにも関わらず、ストレッチしたらどうでしょうか?
身体の反応を無視してやり続けてしまうと、どこかに負担が掛かり怪我に繋がるリスクが増えてしまいます。
一方で、楽にできる方はどうでしょうか?
ストレッチして楽にできる=負担をかけていない
ということになります。
「筋肉をストレッチしたい方向に動かしたい」という身体の反応になります。
実は自分自身で負担をかけているなんて想像もできないと思います。
しかし、これが身体の素直な反応です。
身体はとても素直なのです!
しっかり身体の反応を感じで聞いてあげることで、今の自分にあった適切なストレッチができるようになります!
実は、リハビリテーションの語源は、ラテン語で、re(再び)+habilis(適した)、すなわち「再び適した状態になること」 「本来あるべき状態への回復」などの意味を持ちます。
そのためには、今の身体の反応を、自分自身で感じであげるセルフケアが、リハビリテーションの土台となっています。
今の自分に合ったセルフケアを、知りたい、身につけたい、と思われたら、私たちリハビリスタッフが、身体の反応を感じるサポートをさせて頂きます。
お気軽にスタッフまでお申し出下さい。お待ちしています。
執筆者:理学療法士 伊藤清貴