藤田医科大学東京 先端医療研究センター
二木 康夫 教授による
関節・再生治療外来 https://www.youtube.com/watch?v=Kp-Gkkk0VPA/
PFC-FD™療法(保険外診療)
当院では、「自分の体の力を使い良くなりたい」「もっと良くなりないけど、手術はしたくない…」といった患者様に、再生医療【PFC-FD™療法】を選択肢として提供いたします。
PFC-FD™は、ご自身の血液から血小板由来の成長因子を抽出し、患部に注入することにより抗炎症作用や鎮痛作用の継続的な効果を期待する治療です。
血小板の力を活用する治療法であり、血小板由来成長因子濃縮液を凍結乾燥保存したものの商品名・サービス名となります。
加工は、厚生労働省の認可を受けたセルソース株式会社の再生医療センターに委託しています。従来のPRPにくらべて成長因子が2倍程度多く含まれるといわれています。
主に変形性関節症により長期間続く痛みに有効(約7割の進行期変形性膝(股)関節症、8割の初期変形性膝(股)関節症の患者様に有効で、主に痛み改善効果が期待されています。)とされており、ヒアルロン酸の効果減弱の方にも有効です。また、筋肉や腱の付着部炎、靭帯付着部炎などの痛みにも効果が期待されています。詳しくは医師にお尋ねください。
【PFC-FD™療法】についてのより詳しい情報は下記リンクに掲載されていますので、
ご興味のある方はぜひご覧ください。
〇 主な対象疾患
- 変形性膝関節症
- 変形性股関節症
- 肩関節周囲炎
- テニス肘
- ゴルフ肘
- アキレス腱炎
- 足底筋膜炎
- 靭帯損傷
- ジャンパー膝
〇 治療の流れ
- 診 察
藤田医科大学東京 先端医療研究センター教授 二木先生から病状・治療方針の説明、PFC-FD™療法について詳細の説明を行います。
2) 採 血
採血(通常49ml、両膝の場合には89ml採取します)を行います。
3) 再生医療センターで加工(3週後に完成)
セルソース株式会社の再生医療センターで加工します。
※この段階で感染症などの理由により治療ができない患者様がおられます。
その際には診察・検査料のみのお支払いとなります。
※採取した血液の具合により感染症の検査ができなかた場合には、再度検査
用の採血をお願いすることがあります。
4) 注 射
1回分の採血で2本のPFC-FD™が作成されます。膝のような大きな関節に
は1つの関節対して2本分を注射します。(注射は二木先生が行います)
肘のような小さな関節あるいは腱の付着部の場合には2回に分けて注射を行う場合があります。(注射の当日は激しい運動をひかえていただきます)
〇 PFC-FD™療法の利点
自分の血液がもとになるのでアレルギー反応の可能性が低い
従来のPRP療法に比べると痛みが少ない
含まれる成長因子の量が多い
フリーズドライのため、6ヵ月間保存可能
専門の業者が加工を行うため、一定の品質が保たれる
〇 PFC-FD™療法の欠点
感染症(B型肝炎・C型肝炎、梅毒、HIV、ヒトT細胞白血病)をお持ちの方は加工ができません
保険外診療のため費用がかかる
〇 PFC-FD™療法の費用(片側) * 新規開始期間・特別価格
採血・検査: ¥ 75,000(税別)
加工・注射: ¥ 225,000(税別)
股関節の場合は、イメージ室で透視しながら注射するため、イメージ室使用料
¥50,000円(税別)がかかります。(股関節については検討中)
担当医師 二木 康夫(にき やすお)先生
藤田医科大学東京 先端医療研究センター教授
職 歴
平成5年4月 慶應義塾大学医学部研修医(整形外科学)
平成9年4月 防衛医科大学校助手(整形外科)
平成11年7月 慶應義塾大学医学部助手(整形外科)
平成17年10月 東京女子医科大学附属膠原病リウマチ痛風センター講師
平成18年7月 慶應義塾大学医学部整形外科助教
平成24年7月 同整形外科専任講師
平成29年7月 同整形外科准教授
令和5年10月 藤田医科大学東京 先端医療研究センター教授 現在に至る
資 格
日本整形外科学会認定専門医
日本リウマチ学会指導医
日本リウマチ学会専門医
JOSKAS関節鏡技術認定医
日本人工関節学会認定医
日本スポーツ協会公認スポーツドクター
その他
湘南ベルマーレチームドクター(~2011まで)
イーグルスチームドクター(アメフトX1リーグ)
専門領域
臨床:膝関節外科(人工膝関節置換術、靱帯再建、軟骨修復etc)、スポーツ整形外科、関節リウマチの臨床(リウマチ外科と生物製剤)
研究:リウマチなどの炎症性関節炎の病態、炎症と軟骨破壊、人工関節バイオマテリアルによる生体反応(金属アレルギー、wear particle、金属イオンetc.)、関節軟骨とメカニカルストレス